当院では、治療効率の最大化を図るため、インプラント治療、精密根管治療、審美歯科・セラミック治療、歯周組織の再生療法、矯正治療などの自由診療に特化た診療を行っている。

それは、専門性を追求し治療の質を担保するためには、保険診療との併用は不可能と判断した結果である。

そこで、専門性を掲げて、私たちは実際には何をどうやって治療を進めているのか、具体的に紹介してみたいと思う。

当院のような補綴専門医が責任者である場合、強みは「総合歯科」、総合的、包括的な見地からの対応にあるが、その大前提となるが、システマティックな診査診断である。

ここで「システマティック」とは、漏れなくすべての検査のステップを網羅するという意味で使われている。

前回は、当院で行っている初診の診査診断から、治療開始までの流れを紹介した。まだご覧になっていない方は、こちらを先に読んでいただきたい。

米国の専門医が行っている診査診断、検査について その1

今回は、「診査診断」の一つ一つの項目について紹介したい。全体の診査診断の項目はこちら。

まずは、項目をあげてみる。

 

これは下記の論文を元にして作成された当院オリジナルの診査診断用項目シードである。興味がある方は、こちらを参照されたい。

McCollum, B. (1943). “Oral Diagnosis.” J Am Dent Assoc 30: 1218-1233.
House, M. M. (1958). “Relationship of oral examination to dental diagnosis.” J Prosthet Dent 8: 208-219.
Brehm, T. W. (1973). “Diagnosis and treatment planning for fixed prosthodontics.” J Prosthet Dent 30(6): 876-881.
McGarry, T., A. Nimmo, et al. (2004). “Classification system for the completely dentate patient.” Journal of Prosthodontics 13(2): 73-82.
McGarry, T., A. Nimmo, et al. (2002). “Classification system for partial edentulism.” Journal of Prosthodontics 11(3): 181-193.
Johnson, P. F., G. M. Taybos, et al. (1986). “Prosthodontics. Diagnostic, treatment planning, and prognostic considerations.” Dent Clin North Am 30(3): 503-518.