今日は「日本顎咬合学会」に参加してきました。
【日本顎咬合学会】
テーマ:全身と歯科
― 0歳から無歯顎までの咬合を考える ―
日時:2005年 6月11日(土)12日(日)
会場:東京国際フォーラム
大会会長:日本歯科大学教授 稲葉繁
プログラムチェアマン:平井順
http://www.ago.ac/
聴講したセミナーの内容を少しだけ紹介しますね。
①鈴木先生の講演
スライド写真が模型のように美しい。。それはおいといて、大事なのは「問診(原因はカリエス?ぺリオ?力?」から、情報を得、「観察」することで現在の状態を分析し、患者(個体)特有「の変化」を読みとっていくこと。個人個人の経過を、プロセスを追っていくことで初めて個人にあったエビデンスが得られる、とのこと。いつ聞いても勉強になります。これからも、精進していきたいと思います。
②岩田先生
・咬合理論の4大原則について
・咬合、顎関節、筋肉の調和の重要性について
・修復中心から予防中心の医療へ
③藤本先生
藤本研修会を主宰されています。
・咬合の安定(顎関節のコントロール、歯、歯周組織の荷重のコントロール、咀嚼筋の安定)
・精度(咬合、治療、技工の精度)の維持
・術前、術後の管理
の3つが重要とのこと。
特に中心位の重要性を強調されてました。
④山崎先生
歯科審美界のドン。初めて講演を聴きましたが、「審美歯科」に対するイメージがいい意味で変わりました。興味がある、ないではなくこれからは審美の需要が間違いなく増えていくものであり、その要求に応えなければならない時期が必ずやってくる、そう思いました。そういえばフロリダの従姉のクリニックで、主な治療はカリエス、ぺリオではなく、「歯の形や色」を治すのがメインであることを思い出しました。
すべての先生がおっしゃっていたことは、歯科医療に絶対はない。一生悩み続けていかなければならないということ。 歯科医療は本当に奥が深いです。
色々なセミナーに参加したり,本を読んでいくうちに,最近は「何を」やるか、どこを目指すかは明確になってきた感じがしています。あとは限られた条件(時間,給料,患者さんの要望など)の中で,どこまで妥協しないでやれるかそれにかかっていると思います。道のりは果てしなく遠いけど、知ってしまったからには、ごまかさずにやるしかないかなぁと。。
今の自分の置かれた環境、技術と目指すゴールとのあまりの隔たりに気が遠くなりましたが、ボチボチ頑張ります。。