今週末は、歯周病学会に行ってきました。

別に行く予定はなかったのですが、急に勤務先が引越しすることを知らされ、休みになったので参加したのです。

初日は、基礎系の研究が中心。

主なテーマは歯周病に関する遺伝子診断、歯周疾患感受性に関する遺伝子多型について、など。

難しいことは自分も良く分かりませんでしたが、ようは歯周病は遺伝の影響が非常に高いことが知られてきており、歯周病高感受性患者の遺伝子因子を同定して治療に役立てよう、というものです。

この感受性の本体は、遺伝子の個性、すなわち遺伝子多型に起因するといわれいて、特に一塩基多型(SNP)の違いによって個人の感受性が異なることが指摘されています。

とにかく、このSNPと歯周病との関係が明らかになれば、オーダーメイド(個人化)の医療が可能となり、特効薬の創薬にもつながる、というわけです。

ただ、歯周病感受性に関する遺伝子(一塩基多型;SNP)は、
・多因子が関与している
・必ずしも発症しない&低い寄与率
・ありふれた病態との類似
などの特徴があり、遺伝子を見つけるのはそう簡単ではないそう。

初日はこんな感じでした。

で、これが臨床にどう役立つのか?

ということが大切だと思うのですが、特に侵襲性歯周炎には少なからず遺伝的要素が影響している、
つまり、どんなに治しても、プラークコントロールをしても、歯周病が治らない患者さんが必ずいる、ということなんだろう。

明日に続きます。