歯科の世界にも、デジタル化の波が押し寄せています。
現在、アメリカ補綴学の世界では、
CAD/CAMという世界最先端のコンピューターシステムを使用した技術が話題を独占中。
私が所属するニューヨーク大学病院補綴科クリニックでも、
徐々にではありますが、そういったケースを取り扱っています。
詳しくはブログに、
AAFPという補綴専門医向けの学会の様子を紹介したので、
こちらをご覧下さい。
 
個人的な感想としては、この記事に書いてあるとおり。
なによりも基礎、ベーシックの大切さ。
自身の中に基本としての「型」があること
それがないと、
こうした最新テクノロジーなど全く役に立たず、使いこなせません。
一方で、この基本を理解、体得し得たなら、あとは応用、実践していくのみ。

最新鋭、最先端とは言え、CAD/CAMシステムに出来ることは原型、

つまり、患者さんに合わせて作成した「仮の入れ歯」を完全に復元、再現することだけ。

もとの「原型」の良し悪しを決めるのは確かな技術はもちろん、

最終的には、歯科医師の「感性」でしかありません。

「科学」と「芸術」。
「サイエンス」と「アート」。
この2つが融合した「歯科学」という独特の世界。
本質に迫れば迫るほど、これほど魅力的な仕事は他にないのではないか。

 

歯科医療を知れば知る程、
そうした高揚した気分になってきます。
コンビニより多い、ワーキングプアの代名詞のような業種。
そういう認識の日本ではとても歯科医の発言とは思えない、
考えられない発言かもしれませんね。。
ただの自己満足なのは、重々承知していますが、
自身の仕事に誇りを持ち、満足し、
愉しむことが出来る。
これは、我ながら何とも幸せなことです。

ここでさすがアメリカ、世界の歯科分野をリードする国。

イノベーションという言葉はこの国のためにあるなどと、

美辞麗句を並べるつもりは全くありません。

以前のブログで述べたように、

最新で最先端のテクノロジーを生み出しつつも、

歯科医療において、しっかり守るべきものは守り、後進に伝えていく努力や教育に抜かりはなく、

基本的なスタンスに全くブレがない。

アメリカという国は、

だからこそあらゆる分野で、イノベーションを起こし続けることが出来るのでしょう。

院長 白 賢
「お知らせ」
現在、ニューヨーク大学病院補綴科にて勤務しており日本におりません。
BS歯科富山 インプラントオフィスでの初診、無料相談などは2015年12月より受付を開始致します。