理想的な虫歯の治療方法とは?
虫歯治療の目的
日常のブラッシングを怠ることで生じるプラークを放置すると,歯は侵蝕され,う蝕(虫歯)になってしまいます。う蝕により欠損した歯は,欠損部を合成樹脂,金属,セラミックス等の代替材料で修復し,歯の機能を復元する必要があります。
なぜ貴方の歯は無くなっていくのでしょうか?
虫歯治療を何度も繰り返すことで、歯は次第に削られ寿命が短くなります。
何よりも大切なことは虫歯の再発を防ぐことです。ただし一旦虫歯になってしまった歯は、もはや修復するしかありません。
健康な歯を維持していくためには、
l 確実なう触除去
l 精密な修復物の装着
l 良好なプラークコントロール
の3つが必要となります。
日本人の歯の喪失原因
う触(虫歯)は、歯周病と並び口腔内の2大疾患の1つです。歯を失う主な原因となっています。
BS歯科の保存修復治療
従来の治療と比較し、より安全で快適な精密な治療をご提供します
顕微鏡治療
マイクロスコープを用いた拡大視野で治療を行います。
マイクロスコープの使用により、
l 早期の虫歯発見
l 確実な虫歯除去
l 精密な修復物の作成
が可能になります。
ラバーダム
ラバーダムと呼ばれるゴムのシートを装着することで、
l 接着の向上
l 細菌汚染防止
が可能になります。
顕微鏡、ラバーダムを使用すると、虫歯治療後の痛みや神経の炎症といったトラブルを最小限にした治療がご提供できます。
修復材料の種類
材料の種類をご紹介します。
う触を除去後、合成樹脂(CR:コンポジットレジン)、金属、セラミックス等、歯に最適な修復材料を使い治療を行います
インレー
セラミクス、ゴールド、銀歯
う触が大きい場合は型取りをして模型上で作成する、インレーが選択されます。CRと比較し歯質削除量が多くなりますが、良好な適合が得られます。
コンポジットレジン
合成樹脂
う触が小さい場合は、直接口の中に詰めるCRが選択されます。インレーと比較し、歯は最小限しか削りませんが、正確に詰めるには非常に繊細な技術が要求されます。
究極の虫歯治療を支える3つのエビデンス
マイクロスコープ使用により何ができるのか?
マイクロスコープの使用により、詳細に歯の構造が確認できること。それにより精密な操作が要求される歯内療法での有用性が示されています。虫歯治療でも肉眼と比較し遥かに高い治療精度が得られると考えられます。
(Fabbro 2010)
ラバーダム使用により治療成績は変わるのか?
歯内療法において、簡易防湿と比較し、ラバーダムを使用すると良好な治療結果が得られたと報告されています。 また、虫歯治療においても歯髄に与える炎症がより軽度になったと報告されています。
修復物による治療成績の差はあるのか?
修復物の成功率は、材料だけでなく、術者の要因、患者さん側の要因、様々なことに影響をうけます。虫歯の状態や、口腔内の状態に応じて適切な修復物を選択するための診査、診断が何より大事だと考えられます。
(Goldstein 2010)
精密修復治療 症例
顕微鏡を用いた実際の治療をご紹介します
顕微鏡低倍率
奥歯に物が詰まるという訴えがあるため顕微鏡で観察をしています。この状態では虫歯はハッキリとは分かりません。
顕微鏡高倍率
歯の間を広げるための、歯間離開という操作を行うことで虫歯が発見されました。
歯には小さなヒビ(Micro Crack)を認めます。
清掃状態が良いにも関わらず虫歯になったことから、このヒ
ビから虫歯が進行し、可能性が高いと判断されます。
虫歯の診査
ヒビ割れを除去し、虫歯を染色して確認します。
レントゲンと併せて判断すると、神経に達する虫歯であると診断されます。
ラバーダムをすることで唾液の侵入がなく、感染リスクの低い治療が可能となります。
虫歯の除去
染色を慎重に確認することで、神経を傷つけることなく虫歯の除去が終了しました。
肉眼での治療では、虫歯除去中に神経を損傷するリスクが高くなるため、顕微鏡での治療により安全な治療が可能となります。
神経の保護
MTA,Bioceramicといった、最新の神経保護材により、露出した神経を保護します。
術後の経過を見て、神経の症状が出ないことを確認した後、修復治療となります。