Mentoring for TDC Beach lab class after Private seminar for young dentists with Dr Matsuura.
昨日は第3回目のスタートアップコースでした。
エンドは根管洗浄、補綴は前回までの続きとして、診査診断、審美、今回はジルコニアをはじめとしたオールセラミック全般について。

 

無味乾燥な材料学への理解も、考える歯科治療を実践するには不可欠です。材料屋さんがすすめるから、と盲目的に受け入れるのではなく、基本的な知識と理論を知ることから始めましょう。
次回以降も今までの復習から入ります。実際のケースなども交えながら、多角的な視点を得られるよう大切なポイントは何度も繰り返し、少しずつ積み重ねていけるようにするつもりです。来年3月まであと7回。まずは続けることを目標に頑張りましょう。
写真はセミナーを開催している会議室からの景色。東京タワーが光り輝いていました。
スタートアップコースには日本で臨床家としてこれは分かっておいた方がいいという内容がぎっしり詰まっています。マクロな意味でフレームワークを頭の中に作れるよう、同時にミクロな話も散りばめているので、分量が多くて大変かと思います。さらにそれを暗記、出来るようになるまでやるとなると月イチでもクタクタになってるのではないでしょうか。

出来るようになるためには、正しい努力をひたすら継続すること、それ以外に方法はありません。とにかくセミナー後の一ヶ月は、次回までレクチャーの内容の復習、理解に努めてください。歯科臨床の全体像が見えてくること、自信がついてくること、臨床が楽しくなってくること、この三つは受講生の皆さんにお約束したいと思います。

そして今日は大学で三年生の保存科基礎実習のお手伝いに。隣の指導医がちょうど私が歯学部三年生の時に慶應の歯科医三田会で知り合った先生で、驚くとともに感慨深かったです。16年の時を経て、まさか同じ立場で学生指導するようになるとは思いませんでした。ラクロスのコーチに明け暮れていたあの時の自分なら今日の保存実習の実技試験は間違いなく受かってないかもしれません。。ただ同時に自分でもある程度までやれるんだから、誰にだって出来るようになるよな、とも感じました。

学生さんはこれから総義歯、部分床義歯、歯内療法、矯正、歯周病学などすべての臨床科目の基礎実習をこなしていきます。日米で歯学部生が修了しなければならない実習内容はほぼ同じです。

大きな違いは、実際の患者さんの治療を行う臨床実習が日本に存在しないこと。患者さんへの治療は歯科医師国家試験をパスした後から。実質歯科医師として診療出来るようになるまで歯学部入学から7年かかります。そして日本には、相対評価で行われる歯科医師国家試験があり、上位70%の受験生しか合格しないという現実。

学生さんはこれから総義歯、部分床義歯、歯内療法、矯正、歯周病学などすべての臨床科目の基礎実習をこなしていきます。日米で歯学部生が修了しなければならない実習内容はほぼ同じです。

日本の歯科医学教育には、歯科医師となるのに必要な厳しさが欠けており、不必要な厳しさが歯学部生を苦しめている、という気がしてなりませんでした。。